辻・本郷 税理士法人

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会社を健康診断!簡易事業調査のすすめ

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簡易事業調査のすすめ毎年、みなさんが実施している健康診断。年齢とともに診断項目が増え、加齢や生活習慣による影響が出てきます。
じつは、会社も人間の身体と同じで、年次を重ねるごとにさまざまな問題が積みあがるものです。
そのためには、月次・四半期・年次の定期的な健康診断が必要です。

「経営が上手くいかない」「数字が伸びない」「どこか悪い気がするが原因がわからない」とお悩みの経営者の皆さんに、会社を健康診断する「簡易事業調査」をおすすめします。

今回は辻・本郷 税理士法人が所属する辻・本郷グループから、辻・本郷ビジネスコンサルティング株式会社の寄稿でビジネスのヒントをお届けします。

経営状態が悪くなってきてからの対策では遅い?!

日本では2020年1月にコロナが発生して以降、国内経済がズタズタになりました。これまでの「あたりまえ」が見直され、今までと同じようなやり方が通じない日常が訪れています。

国の政策によって外部環境が一変することもあり、経営者の皆さんは大変苦労をされていることと思います。
たしかにコロナは憎い存在ですが、数年に1度の大小の波が来ることは、経営を行ううえでは常識といっても過言ではありません。では、いかにこの波を越えていくかを考えてみましょう。

会社を「健康診断」して事前対策をしましょう

波を越えるには準備が必要です。どんな波が来るかを想定し、どれくらいのレベルであれば、会社が波に飲み込まれないかを正確に把握することが大切です。
私どもにご相談をいただくお客様の多くは、コロナ前に準備をしておらず、残念なことにコロナで一気に悪くなったというケースが多くあります。
コロナ前から会社の健康診断である、簡易事業調査を受けていれば、事前対策(財務強化)ができたはずです。

簡易事業調査の必要性と対策

簡易事業調査(簡易DD)とは? ~人間ドックと同じです

今回ご案内するのが、簡易事業調査(簡易デューディリジェンス、以下簡易DD)です。「簡易」と聞くと、数期分の財務諸表を読み込み、並べて比較する財務分析を行うイメージがあるかと思います。
弊社では、これは「会社の健康把握」と考えます。普段、経営者の皆さんがされていることです。人間に例えるならば、血圧・体温や体重を測る行為です。

簡易事業調査(簡易DD)は例えるならば「人間ドック」、「精密検査」であり、本格的に会社の中身を調査することになります。ですので、人間ドックのように病巣の原因の特定までを行うことが簡易事業調査(簡易DD)の目的となります。

経営者の方のなかに、ご自身で自社の課題を正確に把握できている方は滅多にいらっしゃいません。
大半の方が「おそらくここが悪いだろう」または「まったく悪いことに気がつかない」ことが多いです。

私どもでは、事業調査を行い、課題を抽出し、解決策を提示、伴走することまでを1つのサービスとしてご提供しています。

簡易事業調査を健康診断に例えると

簡易事業調査の範囲

簡易事業調査では、会社の実行力を測るためのキーファクターである「ヒト・モノ・カネ・情報」の観点から網羅的な調査を行います。これらの調査には、1カ月ほどを要します。

  • 【ヒト】組織体制分析
  • 【情報】内部統制分析
  • 【商品】商品・サービス分析
  • 【カネ】資金実績・計画表作成
  • 【カネ】計画損益計算書・アクションプラン作成
  • 【カネ】ビジネスモデル俯瞰図

経営者は、原因が特定できれば動くことができる

会社経営を行ううえで難しい論点として、会社は複数の人間が集まって組織体を成しています。従業員それぞれが役割と業務を担っています。
そのようななかで、経営者は自分にしかできない仕事を中心に行うことで事業を運営します。

関わる人間が増えるごとに業務が複雑化していき、従業員一人一人がどんな業務を日々行っているのかが見えづらく、問題が潜在化していきがちです。大きな会社ほど、問題の顕在化までには時間がかかります。
そのような状況で、コロナのような大きな波が襲ってきたらどうでしょうか。自社の財務状態や経営状態が良くわからないままで、現場に指揮命令ができるでしょうか。

経営者の多くが、「原因さえ特定できればどうしたらいいのかわかり、指示も出せる」と言われます。
波が起こる前に原因を特定し、早急な対処をしませんか。「善は急げ」です。

おわりに

経営の悩みは一つではありません。一つ解決してはまた一つ発生するもので、経営を行う以上、悩みは尽きることがないでしょう。

簡易事業調査(簡易DD)をすることのもう一つのメリットは「経営者の悩みを優先度付けて整理し可視化することができる点」です。どれも重要度の高い悩みと感じておられるでしょう。しかし、会社全体から見るとじつは小さな問題だったり、後回しにした方がいいものもあります。

専門家の分析による自社の診断結果も、今後の経営の糧になるかと思います。
どんなことを見てもらえるのか気になる方、次の波に備えたい方は、お気軽にご相談ください。お待ちしております。

執筆担当:辻・本郷グループ  辻・本郷 ビジネスコンサルティング株式会社 林 雄一郎

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