うっかりしても安心、申告書等情報取得サービス
- 国税・地方税
税務署に提出した申告書の控えは、後日その内容を確認するために必要になることがあります。
ただ、肝心なときにファイリングしておいたはずの控えが出てこない……ということも時としてあるかと思います。
今回は、申告書の控えをなくしてしまった場合に、e-Taxソフトを利用して提出した申告書のPDFファイルを取得することができる「申告書等情報取得サービス」についてご紹介しします。
申告書等情報取得サービスの概要
申告書等情報取得サービスは、令和4年(2022年)5月に開始されたサービスです。e-Taxソフトにログインし、申請を行うことにより提出した申告書のPDFファイルを取得できるというものです。
取得できる申告書等は下記のとおりで、対象期間は直近3年分(かつ令和2年(2020年)分以降のもの)とされております。
- 所得税及び復興特別所得税の確定申告書及び修正申告書
- 青色申告決算書
- 収支内訳書
閲覧申請データの作成・送信およびメッセージボックスの確認にはマイナンバーカードが必要です。
※e-Tax「申告書等情報取得サービス」をもとに辻・本郷 税理士法人が作成
申告書等情報取得サービス利用上の注意点
サービスの利用に際しては、以下の4項目に注意が必要です。
- マイナンバーカードが必要となる
- 代理人や相続人による申請はできない
- 申請からPDFファイルの取得(メッセージボックスへの格納)までには数日かかる
- PDFファイルのダウンロード期間は、取得から180日以内
おわりに
今回ご紹介した申告書等情報取得サービスの他にも、「申告書等閲覧サービス」という制度が設けられています。
税務署の窓口に出向く必要がありますが、こちらは所得税以外の税についても対象にしており、また代理人による申請・閲覧が可能となっております。
ただ、あくまでも「閲覧」のみであって、コピーして持ち帰ることはできません。その場で書き写したり、スマホや携帯等のカメラで撮影することは可能です。必要に応じて2つのサービスを使い分けるとよいでしょう。
そのほか税務申告関連でお困りの際は、お気軽に辻󠄀・本郷 税理士法人へお問い合わせください。
法人ソリューショングループ 赤尾 健
<参考サイト>
【e-Tax】申告書等情報取得サービス
【国税庁】申告書等の情報の取得について
サービスに関するお問い合わせ
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