電話で聞きたい!確定申告 ~確定申告時期の国税庁への問い合わせ番号は?
- 所得税
確定申告で聞きたいことが出てきたとき、電話で教えてもらえたら助かりますよね。
税務署では、1月6日から3月17日まで通常の電話相談センターの人員を拡大して、確定申告相談に対応しています。とはいえ、例年、確定申告相談の電話相談が殺到し、電話をかけてもすぐに繋がらない、という事態が発生しています。
電話相談のメリット・デメリット、どこへ電話すればいいのか? いつ電話すれば繋がりやすいのか? どんな相談ができるのか? など、今回は税務署の確定申告相談の電話相談について詳しくご紹介します。
電話相談のメリット・デメリット
各種問い合わせダイヤルや税務署へ電話相談をするメリット・デメリットを確認しておきましょう。
メリット
電話相談のメリットは、なんといっても無料で相談できるところです。
電話の通話料金はかかりますが、相談料は無料です。そして、税務署や相談会場まで行かなくても相談できる、というのも大きなメリットです。
記事内でのちほど詳しくご説明しますが、ワンポイントだけ聞きたい、という方には大変便利だと言えます。
デメリット
繋がりにくい、繋がるまで待たされる、というところが一番のデメリットです。
時期が遅くなるほど混雑しますので、早めの相談、早めの時間帯に電話するのが待ち時間が少なく、繋がりやすいポイントです。
電話では詳細な質問がしにくい
もう1つのデメリットは、不明点がたくさんあったり、ワンポイント回答だけではその先どうしたらいいかがよくわからない、という場合は電話だけで解決するのは困難である点です。
こうした場合は、税務署や相談会場へ直接行くことをおすすめします。
なお、電話同様に申告期間の終了日が近づくほど混雑しますのでご注意ください。
どこへ電話すればいい?
聞きたい内容別・問い合わせ先リスト(令和7年1月現在)
確定申告の相談といっても、内容によって問い合わせ先の番号が違います。
長時間待たされて、やっと繋がったと思ったら、違う電話番号へかけなおし……、ということにならないために、あらかじめ聞きたい内容を書き出して、その内容に合致した電話番号へ電話することで時間の短縮になります。
番号の押し間違いに注意して、ご利用ください。
①「申告書の作成(収入、経費、控除、給与、年金、医療費)」などの税務上の相談・判断
☎0570-00-5901(電話相談センター:国税相談専用ダイヤル(ナビダイヤル))
【受付時間】
8時30分から17時00分(土日祝日および年末年始を除く)。
0570のあと「00」の番号が税務相談の番号です。下記の(e-Tax・作成コーナーヘルプデスク)パソコン操作「01」と間違えやすいのでご注意ください。受付時間も短いです。
②「確定申告書等作成コーナー」システム操作方法、エラー等(パソコン操作について)
☎0570-01-5901(e-Tax・作成コーナーヘルプデスク)
「確定申告書等作成コーナー」のPC操作について聞くことができる番号です。番号は「eコクゼイ」と覚えましょう。
③「e-Taxソフト」操作方法、エラー等
☎0570-01-5901 または ☎03-5638-5171(e-Tax・作成コーナーヘルプデスク)
【受付時間】
期間によって異なります。以下の表を参考にしてください。
期間 | 受付時間 |
---|---|
令和7年2月3日(月)から2月14日(金)月曜日から金曜日(休祝日を除く) | 9時から18時 |
令和7年2月17日(月)から3月17日(月)月曜日から金曜日(休祝日を除く) | 9時から20時 |
令和7年2月24日(月)・3月2日(日)・3月9日(日)・3月16日(日) | 9時から17時 |
上記以外の月曜日から金曜日(休祝日および12月29日から1月3日を除く) |
④提出後の処理状況・還付金の処理状況
申告書提出後の処理状況や還付金の処理状況を知りたい場合は、各税務署の電話番号にかけてください。
ただし、1月6日から3月17日は上記①の電話センターへつながります。電話に出たオペレーターに要件を伝え、転送を依頼しましょう。
⑤マイナンバーカード関連
マイナンバーカードに関しては、目的によりいくつかの問い合わせ先があります。
マイナンバーカードの利用に係るICカードリーダライタの設定、パソコン操作などの質問
☎0120-95-0178(マイナンバー総合フリーダイヤル)
【受付時間】
- 平日:9時30分から20時00分まで
- 土日祝:9時30分から17時30分まで(年末年始を除く)
マイナンバー制度、マイナポータルに関すること
☎050-3816-9405
「通知カード」「マイナンバーカード」または、「紛失・盗難によるマイナンバーカードの一時利用停止について」に関すること
☎050-3818-1250
⑥インボイスの登録番号の確認・申請の状況
☎0120-205-553(インボイス制度電話相談センター)
【受付時間】
9時00分から17時00分まで(土日祝日および年末年始を除く)
いつ電話すればいい?
早い時期・早い時間帯ならつながりやすい
税務署では、時間帯別の混雑状況の予想を分析して公開しています。つながりやすいのは、早い時期・早い時間帯です。
確定申告時期の問い合わせ番号混雑予想が公開されています
毎年、確定申告期間には電話がつながりにくい状況が発生しています。
令和7年1月6日(月)から3月17日(月)までの時間帯別の混雑状況(予想)をカレンダーで確認できますので、ご参照ください。
[参考]つながりやすい時間帯等
- 9時から10時
- 休日等の対応日(2月24日(月)、3月2日(日)、3月9日(日)、3月16日(日))
電話ではどんなことが聞ける? 複雑な質問や相談は不向き
電話問い合わせでは音声通話のみでの相談になるので、書類を見せながらの相談というわけにはいきません。
また、事実関係を話して、どんな状況で、どんな課税になるのか、というようなストーリーを話して判断を仰ぐ、というのも厳しいと思われます。
なぜなら、電話相談は基本的に5分以内で済むような単純な回答ができるような質問のための場として設定されているからです。
これは、多くの電話相談になるべく答えていこうという当局の姿勢を表すものなので、複雑な質問は電話相談には向かないと心得ておきましょう。
電話で相談できるのは、ワンポイントで質問できるような内容だと思って相談するのがコツです。
おわりに
簡単なことでも、自分だけで解決しようとすると時間がかかってしまうのは、よくあることです。
そんな時は、税務署の電話相談へかけてみると、即解決するかもしれません。
なるべく早めに確定申告にとりかかれば、つまづいた時に税務署へ電話をかけてもすぐに繋がり、ストレスフリーで確定申告を終えることができそうです。
電話をかけて待つことになっても「まあ、この時期なら混んでいても当たり前だ」と知っておくことで、あわただしい確定申告にも穏やかな気持ちで向き合えるかもしれません。
確定申告に追われている方に、この情報が少しでもお役に立てば嬉しいです。
- 【国税庁】e-Tax・作成コーナーヘルプデスク
- (同上)インボイスコールセンター
- 【デジタル庁】マイナンバー、マイナポータル
- 【国税庁】令和7年(2025年)の混雑予想カレンダー
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