生命保険契約照会制度が創設されました!

相続に関することで大変なことの一つが、生命保険契約の有無確認です。

万が一のことを考えて、ご家族のためにと加入した多数の生命保険。しかし、受取人や相続人が保険契約の存在に気がつかなかったために、名義変更漏れや請求漏れなどが生じてしまう事態がときどき起こるようです。

そんなお困りごとが、生命保険契約照会制度が創設されたことにより解決されるかもしれません。

新潟事務所


1.照会制度について

令和3年7月1日より、生命保険協会にて、生命保険の有無を照会できる制度が開始しました。

今までは災害時に保険証券を紛失した場合にのみ照会が可能でしたが、一般の方でも契約者の死亡や、認知判断能力の低下など一定の条件の場合にも使えるようになりました。

項目平時災害時
対象者照会事由は「死亡」または「認知判断能力の低下」死亡もしくは行方不明
申請方法オンラインまたは郵送。
必要資料(謄本や同意書、本人確認書類等、場合により変わります)を揃えて申請。料金の入金後調査し返答が届く。
詳しくは、生命保険協会HP 生命保険契約照会制度のご案内
電話のみ
料金受付完了後に3,000円(税込)を支払い
(クレジットカードまたはコンビニエンスストア払い)
無料

利用上の注意事項

なお、利用に際してはいくつか注意事項がありますので、確認しておきましょう。

  • 1回の手続きで、対象保険の保険金受取人となる可能性のある最大10名まで(代理人が申請の場合は9名まで)の照会が可能です。
  • 照会の対象は、照会者から指定された照会対象者が保険契約者または被保険者の場合であり、保険料負担者のみである場合は照会の対象外になります。もしも不安がある場合は家族名義の保険も照会をかけて確認しましょう。
  • 照会結果は生命保険各社における契約有無のみなので、もし保険の内容を知りたければ別途保険会社に直接問い合わせが必要になります。

2.おわりに

生命保険契約照会制度相続が起きた際には、この制度で保険契約の有無を確認しておくと安心ですよね。

また、保険契約がありすぎて、ご家族が適切に引き継げるかご心配になった方は、今一度保険契約を見直してみることをおすすめします。見直すことによって、契約内容がシンプルになったり、税制優遇が受けられたり、契約一覧が作成でき整理がされるなどのメリットがあります。

参考【生命保険協会】生命保険契約照会制度のご案内

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