【テンプレ付】融資が通る創業事業計画書の書き方と重要なポイント

…全く完成に近づかない創業事業計画書。

どれくらい書けばいいのか、むしろ何を書いていいのか。

そんな深刻な状況にあなたは陥っているのではないでしょうか?

しかし何を書けばいいのかあなたが決める必要はありません。

なぜなら書かなければいけない項目が

すでに記載されたテンプレートが公式サイトに掲載されているからです。

とはいっても無数にあるインターネット上の

テンプレートからどのテンプレートを選べばいいのか
分かりにくくなってるのが現状です。

また、

創業事業計画書の書くべき項目が分かったとしても

どのような内容を書けばいいのか分からないことも多いでしょう。

実はこの「創業事業計画書」は

業種ごとに記載する内容が異なります。

そこで今回、本記事では融資の申請を通しやすくするための

正しい創業事業計画書の書き方を項目ごと紹介し、さらに業種別にくわしく解説していきます。

以下のポイントを参考に創業事業計画書を作成すると 明日からでも創業融資の審査をすぐに始めることが出来ますので是非ご覧ください。


1.創業事業計画書とは「事業の計画や戦略を詳細に記述された文書」

創業事業計画書とは、事業の計画や戦略を詳細に記述された文書のことをいい、新規事業を立ち上げる際の指針となります。

この文書は、事業の目標設定、戦略策定、財務計画の策定など、事業の全体像を綿密に描くために不可欠です。また、事業の信頼性と将来性を投資家や金融機関に示すための重要な資料としても機能します。そのため創業事業計画書には、市場の動向分析、組織体制、提供する商品やサービスの特徴、マーケティング戦略、販売戦略、財務予測などが詳細に記載されなければなりません。さらに、新たなビジネスパートナーを見つけたり、資金調達を行ったりする際にも、この計画書は極めて重要な役割を果たします。したがって創業事業計画書は、新しい事業を成功に導くための極めて重要な書類ということができます。


2.創業事業計画書を作る目的

創業事業計画書は、新たなビジネスを始める際の航海図のようなものです。この計画書は、創業者が直面するであろう挑戦や機会を明確にし、事業の成功へと導くための指針を示してくれます。ここでは、創業事業計画書を作成する二つの主要な目的に焦点を当てて解説していきます。

2-1.創業融資を申請するため

一番大きな目的として創業融資の申請を通すためということ挙げられます。

創業時には資金が必要ですが、自己資金だけでは足りない場合が多いです。そのため、銀行や投資家からの融資を受けることが一般的です。

金融機関は、この計画書を通じて、提案された事業が市場で成功する可能性が高いかどうかを評価します。計画書には、創業の動機や目的、経営者の略歴、競合分析、財務計画、収益予測などが含まれており、これらの情報が融資の承認に直接影響を与えます。したがって、創業事業計画書は、資金調達のための説得力のある根拠として機能します。

2-2.事業の問題点や経営課題を整理するため(事業計画の可視化)

もうひとつの目的として事業の問題点や経営課題を整理するためということが挙げられます。
経営者の頭の中にある事業のイメージや資金計画などを可視化して整理し、事業計画が実現可能かどうかを推し測ることができます。

創業時に事業計画書を作成することで、事業の内容や目的、商品やサービスの特徴、競合、取引先など、事業の基本事項や事業を取り巻く環境を整理し、事業の問題点や経営課題を事前に把握することができます。

    また事業計画書は、社内で事業内容を共有することに役立てることができる、社外取引に対して事業の方向性や目標を説明する資料としても活用できるといった利点も持ち合わせています。


    3.各融資申請先のテンプレートの入手方法

    創業事業計画書は、事業の成功に向けた第一歩として、とても重要な役割を果たします。

    特に、資金調達を目的とした場合、各融資機関が求める特定のフォーマットに沿った計画書の提出が求められます。しかしながら実は自分で一から書類を作る必要は有りません。

    なぜなら各融資機関が便利なテンプレートを公式サイトで公開しているからです。

    したがってこの章では日本政策金融公庫、地方自治体、民間金融機関といった主要な融資申請先ごとに、適切なテンプレートの入手先を紹介します。

    3-1.日本政策金融公庫の融資を申請する場合のテンプレート

    創業の際、融資を受けるのであればまず、日本政策金融公庫のテンプレートを使用することが最もおすすめです。

    なぜなら創業事業計画書のテンプレートの種類が充実しており、業種別(公式サイトでは9業種掲載)に多数用意されているからです。さらに記入例や創業の手引きなども公開されています。

    日本政策金融公庫は実績がない新規事業者に対しても、積極的に融資を検討する姿勢を持っています。このようにサポート体制は、創業時の資金調達において大きな助けとなるのでぜひ活用しましょう。

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書」

    日本政策金融公庫創業時協計画書テンプレート

    Excel

    PDF

    3-2.地方自治体の融資を申請する場合のテンプレート

    新たに事業を始める方で、地方自治体の融資を検討している方は以下のような創業事業計画書テンプレートを利用しましょう。

    地方自治体や公的機関などから融資を受けたい場合のメリットとしてはその創業事業計画書簡潔にまとまっており仕上げやすい点が挙げられます。

    なぜなら日本政策金融公庫と異なり比較的簡易な書式で提出が求められることが多いからです。例えばA4サイズ1~3枚程度であったり3~5項目埋めるのみで作成完了する自治体も存在します。

    しかしながら欠点として、地方自治体によってルールや書式も異なるということで対応が難しいことが挙げられます。それゆえに提出先の地方自治体や公共機関の決まりに沿った創業事業計画書の書き方をしっかりリサーチすることが求められます。

    また、WEB上にテンプレ―トが掲載されていない場合もあり、その場合は地方自治体へ直接連絡をして手に入れる必要があります。

    千代田区
    創業事業計画書
    https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/shigoto/jigyosho/yushi/assen/joken.html#name4
    東京都中小企業制度融資
    創業事業計画書
    https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/chushou/kinyu/yuushi/yuushi/syorui/
    札幌中小企業支援センター
    創業事業計画書
    https://chusho.center.sec.or.jp/application/
    名古屋市
    創業事業計画書
    https://www.city.nagoya.jp/keizai/page/0000096381.html
    長野県中小企業融資制度
    創業事業計画書
    https://www.pref.nagano.lg.jp/keieishien/sangyo/shokogyo/kinyu/chusyo-yushi/tetsuzuki.html
    高知商工会議所
    創業事業計画書
    http://www.cciweb.or.jp/kochi/sogyo/sogyokeikakusho.html
    久留米市
    創業事業計画書
    https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1500soshiki/9090nics/3020shinsei/shinkikaigyou.html

    4.日本政策金融公庫の創業事業計画書の書き方と9つの重要ポイント(飲食業の創業を例に)

    日本政策金融公庫が提供する創業事業計画書には業種ごとに書き方のコツやポイントがあります。飲食業の創業を例に挙げると、市場調査、競合分析、財務プラン、人材戦略など、具体的なポイントを押さえる必要があります。以下に創業事業計画書の項目ごとに、記入例と抑えるべき書き方のポイントを9つご紹介します。

    4-1.創業の動機

    創業の動機では、事業を始める理由やその背景を具体的に記述します。情熱やビジョンを感じさせる内容で、創業への熱意を伝えることが重要です。

    4-1-1.記入例

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・洋風居酒屋」

    4-1-2.書き方のポイント

    創業の動機は重要な決断であり、思いつきではなく慎重にかつ丁寧に考慮されるべき項目です。以下の点に注意して、創業動機を執筆する際に参考にしてください。

    • 明確な目的:創業することで実現したい目的を明確にしましょう。ビジョンや目標を具体的に定め、それを達成するために創業する意義を説明します。
    • スキルと経験:経営者になるために必要なスキルや経験を持っているかを自己評価しましょう。経営、財務、マーケティング、人材管理などのスキルが求められます。
    • 家族や周囲の理解:創業には家族や友人、ビジネスパートナーの理解とサポートが必要です。彼らとのコミュニケーションを大切にし、創業の意図や計画を共有しましょう。
    • 物件契約について:物件の契約は慎重に行いましょう。良い物件が見つかったからといって、準備が整っていない状態で契約することは避けましょう。ビジネス計画や資金調達、法的手続きなどを先に進めてから物件を決定しましょう。

    4-2.経営者の略歴等

    経営者の略歴では、経営者の具体的な経験やスキル、資格など、事業成功に寄与する背景を記載します。

    4-2-1.記入例

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・洋風居酒屋」

    4-2-2.書き方のポイント

    経営者の経歴の項目に関しては以下の注意点を考慮してください。具体的で豊富な経験が多ければ多いほど良いアピールに繋がります。

    • 飲食業界での勤務経験:飲食業界での経験は創業者にとって重要です。具体的な職務内容や役職、実績(イベント出店、受賞歴、マスコミ取材など)をきちんと記載しましょう。
    • 転職回数の説明:短期間で複数回の転職をしている場合、その理由を説明できるようにしましょう。転職の背景や学び、成長を示すことで、ポジティブな印象を与えます。
    • 事業経験:過去に事業を経営した経験がある場合、その理由や廃業の背景を説明しましょう。失敗から学んだことや再起の意欲をアピールできると良いです。

    4-3.取扱商品・サービス

    取扱商品・サービスでは、提供する商品やサービスの詳細と、それらのセールスポイントを記述します。

    4-3-1.記入例

    4-3-2.書き方のポイント

    取扱商品・サービスの項目に関しては以下の注意点を考慮してください。自店の特徴やセールスポイントを具体的かつ分かりやすく記載し、お店のイメージが鮮明に伝わるようにしましょう。

    • セールスポイントの明確化:取扱商品やサービスのセールスポイントを明確に示しましょう。どのような特徴や利点が顧客に魅力的に映るかを考え、それを伝えることが重要です。
    • 接客面の強み:お店の接客面についてもセールスポイントとしてアピールしましょう。親切で丁寧な接客、顧客のニーズに合わせたサービス提供などが挙げられます。
    • 他店との差別化:他店と比較して、なぜ顧客があなたのお店を選ぶべきかを説明しましょう。価格、品質、独自の商品ラインナップ、特別なサービスなど、差別化ポイントを強調します。
    • コンセプトに合った提供:お店のコンセプトに合った商品やサービスを提供できることを示しましょう。コンセプトに応じて、メニュー構成やサービス内容を工夫し、一貫性を持たせましょう。

    4-4.従業員

    従業員欄には役員や従業員数の数を記載します。

    4-4-1.記入例

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・洋風居酒屋」

    4-4-2.ポイント

    取締役、社長、COOなどは常勤役員としてカウントされるので従業員の人数として記載しないようにしましょう。また、従業員の中でも家族が含まれる場合には分けて書く必要がある点に注意しましょう。従業員の人数の記載に際しては短期雇用ではなく、3ヵ月以上の中~長期の継続雇用をする予定のある人数を記入するのも忘れてはいけないポイントの一つです。

    4-5.取引先・取引関係等

    取引先・取引関係では、主要な取引先や業務提携先、市場でのポジショニングなどを記載します。

    4-5-1.記入例

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・洋風居酒屋」

    4-5-2.書き方のポイント

    取扱先、取引条件・取引関係に関しては以下の注意点に考慮してください。特に新規客の獲得イメージを周辺環境(居住地や会社員、学生など)と結びつけて具体的に記載しましょう。また、仕入先との関係も詳しく記載することで、さらに良い計画書になります。

    • 顧客ターゲットの明確化:出店予定地の近隣住民の特性やライフスタイルを把握し、顧客ターゲットを明確にしましょう。ターゲット層のニーズや好みに合った商品やサービスを提供することが重要です。
    • 出店予定地の選定:出店予定地は新規客(顧客ターゲット)を獲得しやすい場所にあるかを検討しましょう。交通アクセスや周辺環境、競合店の存在などを考慮して選定し、集客力を高めましょう。
    • 信頼できる仕入先:仕入先は信頼できる業者を選ぶことが大切です。品質、価格、納期などを評価し、長期的な取引関係を築き上げましょう。
    • 必要な従業員の確保:出店に必要な従業員(シェフ、サービススタッフ、管理者など)を確保できるかを検討しましょう。適切なスキルや経験を持つ人材を採用することで、円滑な運営が可能です。

    4-6.関連企業

    創業時に関連企業が存在する場合は記入する必要があります。

    4-6-1.記入例(無い場合は無記入でOK)

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・洋風居酒屋」

    4-6-2.書き方のポイント

    表にある通り、企業名・代表者名・所在地・業種を順に入れていきます。その際間違った情報を入れないように登記簿謄本などの情報をあらかじめ入手しておくとスムーズに記入欄を埋めることが出来るでしょう。
    なお、融資を申請する本人・法人代表者あるいは配偶者の方が経営している企業がすでに存在する場合に書かなければならない欄なので該当しない場合は不記載でも構いません。

    4-7.お借入の状況

    借入がある場合その詳細も記載しなければなりません。無い場合は空欄のままで構いません。

    4-7-1.記入例

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・洋風居酒屋」

    4-7-2.書き方のポイント

    借入状況の記載ついては、空欄のまま提出することが望ましいです。ただし、既に負債を抱えている場合は、以下の詳細を正確に記入してください。

    • 借入先の名称
    • 用途(事業、住宅、車、教育、クレジットカード、その他のいずれかを選択)
    • 借入残高
    • 年間返済額

    正直に書くことが必須となりますが、申請時にできる限り返済しておくようにしましょう。

    4-8.必要な資金と調達方法

    当項目では必要な資金と調達方法の内訳を記載します。

    4-8-1.記入例

    4-8-2.書き方のポイント

    必要な資金と調達方法に関しては以下の注意点を考慮してください。創業後は想定した通りに売上が上がらないこともあります。赤字の期間も資金が不足しないように、運転資金に余裕を持たせてた資金計画を立てましょう。

    • 家賃・保証金の妥当性:出店予定地の家賃や保証金が周辺相場と比較して妥当な水準かを確認しましょう。過度な負担を避けるために、市場価格とのバランスを取りましょう。
    • 工事業者の実績:飲食店の内外装工事を行った実績のある工事業者を知っているかを確認しましょう。信頼性のある業者を選ぶことで、工事の品質やスケジュールを確保できます。
    • 見積書の比較:必ず2社以上から見積書を取り、工事価格の妥当性や相場観を把握しましょう。適正な価格で工事を進めるために重要です。
    • 資金計画:出店場所や内外装、厨房機器などのグレードを調達できる金額(自己資金や借入金等)を算段し、適切な選択をしましょう。また、広告宣伝費や運転資金の準備も忘れずに行いましょう。
    • 借入相談と条件: 創業資金を借入する場合、相談できる金融機関や専門家を知っているかを確認しましょう。借入条件や相場観を理解して、適切な借入を検討しましょう。
    • 自己資金の蓄積:自己資金はコツコツと貯めているかを確認しましょう。通帳などで蓄積過程を確認できると良いです。

    4-9.事業の見通し

    創業時においても事業の見通しとして月平均の収支計画が求められます。

    4-9-1.書き方、記入例

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・洋風居酒屋」

    4-9-2.書き方のポイント

    事業の見通しを執筆する際には、関しては以下の注意点を考慮してください。売上高が予想通りに達成できないケースを想定し、堅実な収支計画を立てる必要があります。「売上高は控えめに、経費は多めに見積もる」といったように試算して余裕を持った経営が成り立つように計画しましょう

    • 予想売上高の根拠:予想売上高を示す際には、市場調査や競合分析などのデータを活用しましょう。具体的な数字や市場の成長率、顧客の需要動向などを根拠として示すことが重要です。
    • 予想売上高の過大/過小:予想売上高が過大になっていないか、過小になっていないかを慎重に評価しましょう。現実的な数字を設定し、楽観的すぎず、悲観的すぎないようにしましょう。
    • 予想経費の適切な設定:予想経費は事業運営に必要な費用を適切に見積もる必要があります。人件費、広告宣伝費、賃借料、原材料費などを詳細に考慮し、過小にならないようにしましょう。
    • 借入返済計画:借入を行う場合、無理なく返済できる計画を立てましょう。返済期間、金利、返済額などを検討し、リスクを最小限に抑えるようにしましょう。
    • 利益が少ない場合の対応策:利益が少ない場合、補てんできる財源を考慮しましょう。預金、家族収入、予備資金などがあれば、リスクを軽減できます。

    5.業種別・創業事業計画書の書き方のポイント

    創業事業計画書を作成する際、業種ごとに留意すべきポイントがあります。産業の特性や市場の需要動向、競合状況を考慮し、具体的な戦略や目標を明確に示すことが重要です。以下に業種別のテンプレートと記入例、書き方のポイントをまとめましたのでご紹介します。

    5-1.美容業

    美容業を始める場合、以下の記入例と気を付けるべき書き方のポイントを十分考慮して創業事業計画書を書き上げるようにしましょう。

    5-1-1.美容業の創業事業計画書記入例

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・美容業」

    5-1-2.書き方のポイント

    ①経営者の略歴

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・美容業」
    • 勤務経験の評価:美容師としての勤務経験は十分でしょうか?自身のスキルや知識、実務経験を客観的に評価してください。 また、勤務時代に担当した業務や役職、実績(顧客数、売上、コンクール入賞など)をきちんと答えられるようにしましょう。
    • 転職回数の説明:勤務先を短い期間で複数回変えている場合、その理由を説明できるようにしましょう。転職の背景や目指す方向性を明確に伝えることが重要です。
    • 事業経験の記述:過去に事業を経営した経験がある場合、廃業理由を説明できるようにしましょう。事業の成功や失敗から学んだことを率直に記述しましょう。

    ②取扱商品・サービス

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・美容業」
    • 技術と接客の強み:あなたの美容技術と接客スキルの強みはどういったものでしょうか。これらを明確にし、顧客にとっての価値を強調して書くようにしましょう。
    • 独自のセールスポイント:技術や接客以外に、お店のユニークなセールスポイントはありますか?例えば、使用する製品の特徴や店内の雰囲気などが挙げられます。
    • 選ばれる理由の明示:他店との差別化要因は何ですか?お客様があなたの店を選ぶ理由を具体的に説明できるようにしましょう。
    • コンセプトに合致したサービス:お店のコンセプトに合ったサービスを提供できるか、その実現可能性を考慮してください。コンセプトに沿ったサービス展開が重要です。

    ③必要な資金

    出典:日本政策金融公庫「創業事業計画書記入例・美容業」
    • 家賃・保証金の市場価格との比較:出店予定地の家賃や保証金が、周辺の相場と比較して適正かどうかを検討しましょう。
    • 内外装工事の専門業者の選定:美容室の内外装工事に実績のある業者を選び、複数の見積もりを取得して価格の妥当性を確認してください。
    • 資金計画の策定:出店場所や内装のグレード、美容椅子などの設備は、用意できる資金(自己資金や借入金)に基づいて決定します。
    • 運転資金の準備:創業時の広告宣伝費や人材募集費、さらに事業開始後の運転資金(少なくとも半年分の赤字を補填できる額)の準備が必要です。
    • 居抜き物件の価格評価:居抜き物件を選ぶ場合、譲渡される内装や設備の価格の内訳とその妥当性をしっかりと確認しましょう。

    5-2.中古自動車販売業

    中古自動車販売業を始める場合、以下の記入例と気を付けるべき書き方のポイントを十分考慮して創業事業計画書を書き上げるようにしましょう。

    5-2-1.中古自動車販売業の創業時協計画書記入例

    5-2-2.書き方のポイント

    ①取扱商品・サービス

    • 車両の品質と特徴:中古車の品質管理はどのように行っていますか?車両の状態や特徴を正確に伝え、信頼性を高めましょう。
    • アフターサービスの充実:購入後のアフターサービスはどのように提供しますか?保証期間、定期点検、修理サービスなど、顧客サポートの詳細を記述します。
    • 価格設定の透明性:価格設定は公正で透明ですか?中古車の価格決定プロセスや、価格に反映される要素を明確にしましょう。
    • 独自の販売戦略:他店と差別化するための独自の販売戦略は何ですか?例えば、特定の車種に特化する、オンライン販売を強化するなど、戦略を具体的に記述します。
    • 顧客ニーズへの対応:顧客のニーズにどのように応えますか?車種の多様性、購入支援プログラム、柔軟な支払いオプションなど、顧客の求めるサービスを提供してください。

    ②必要な資金

    • 展示場所のコスト:展示場所の家賃や保証金が、地域の相場と比較して妥当かどうかを検討しましょう。
    • 在庫車両の購入資金:販売する中古車の在庫を購入するための資金計画を立てます。市場価格を把握し、適切な予算配分を行ってください。
    • 整備・修理業者との関係:信頼できる整備・修理業者との関係を構築し、車両の状態を保証するためのコストを見積もります。
    • 営業・展示設備の投資:展示スペースの設計や営業に必要な設備(オフィス家具、コンピューターシステムなど)への投資を計画してください。
    • マーケティングと広告の予算:開業時のマーケティングや広告宣伝に必要な資金を見積もり、効果的なプロモーション戦略を立てましょう。
    • 流動資金の確保:売上が安定するまでの流動資金を確保し、運営資金に余裕を持たせることが重要です。

    5-3.婦人服・子供服小売業

    婦人服・子供服小売業を始める場合、以下の記入例と気を付けるべき書き方のポイントを十分考慮して創業事業計画書を書き上げるようにしましょう。

    5-3-1.婦人服・子供服小売業の創業時協計画書記入例

    5-3-2.書き方のポイント

    ①取扱商品・サービス

    • 商品の特徴と強み:婦人服・子供服のどのような特徴がお客様のニーズに応えるのか、その強みを明確にしましょう。デザイン、品質、素材、サイズ展開など、商品の魅力を具体的に記述します。
    • 独自性と差別化:他店とは異なる独自のセールスポイントは何ですか?例えば、オーガニック素材の使用、オーダーメイドサービス、子供服の成長に合わせた交換サービスなどが考えられます。
    • 選ばれる理由の提示:顧客が他店ではなく、あなたの店を選ぶ理由は何ですか?価格、アクセスの良さ、アフターサービスなど、競合他社との差別化要因を明示してください。
    • コンセプトと一致:店舗のコンセプトやブランドイメージに合った商品やサービスを提供できるか、その計画を具体的に記述しましょう。例えば、ファミリー向けの快適なショッピング環境、子供の遊び場を設けるなど、家族連れに優しいサービス展開が考えられます。

    ②必要な資金

    • 店舗の立地とコスト:出店予定地の家賃や保証金が、周辺の市場価格と比較して妥当かどうかを検討しましょう。
    • 仕入れ資金の計画:婦人服・子供服の仕入れに必要な資金を計画します。市場の流行や季節に応じた在庫管理を考慮に入れてください。
    • 店舗デザインと内装工事:店舗の内外装工事に関する費用を見積もります。複数の業者から見積もりを取り、コストの妥当性を確認してください。
    • 販売促進と広告宣伝費:開業時の販売促進や広告宣伝に必要な資金を計画し、効果的なマーケティング戦略を立てましょう。
    • 備品・設備投資:陳列棚、レジシステム、試着室など、店舗運営に必要な備品や設備への投資を見積りましょう。

    5-4.ソフトウェア開発業

    ソフトウェア開発業を始める場合、以下の記入例と気を付けるべき書き方のポイントを十分考慮して創業事業計画書を書き上げるようにしましょう。

    5-4-1.ソフトウェア開発業の創業時協計画書記入例

    5-4-2.書き方のポイント

    ①取扱商品・サービス

    • ソフトウェアの特徴と技術的強み:開発するソフトウェアの特徴や技術的な強みは何ですか?使用するプログラミング言語、フレームワーク、アーキテクチャなどを明確にしましょう。
    • ユーザー体験の重視:ソフトウェアが提供するユーザー体験はどのようなものですか?直感的なUI/UXデザイン、カスタマイズ性、パフォーマンスなど、ユーザーにとっての利便性を強調してください。
    • 独自のソリューション:他社の製品と差別化するための独自のソリューションは何ですか?ニッチな市場への対応、特定の業界問題への解決策など、特色あるサービスを提供してください。
    • サポートとメンテナンス:ソフトウェアのサポートとメンテナンスはどのように行いますか?バグ修正、アップデート、カスタマーサポートなど、長期的な顧客サービスを計画してください。
    • セキュリティとプライバシー:ソフトウェアのセキュリティとプライバシー保護はどのように確保しますか?データ保護、暗号化、コンプライアンスなど、信頼性の高いセキュリティ対策を記述してください。

    ②必要な資金

    • 開発環境の構築コスト:ソフトウェア開発に必要なハードウェア、ソフトウェアライセンス、クラウドサービスのコストを見積もり、市場価格と比較・検討しましょう。
    • 人材確保のための資金:優秀な開発者やプロジェクトマネージャーを雇用するための人件費や採用コストを計画します。競争力のある給与体系を検討してください。
    • オフィススペースのコスト:オフィスの家賃や保証金、内装工事に関する費用を見積もります。適切な立地選びとコスト管理が重要です。
    • マーケティングと広告宣伝費:製品やサービスを市場に打ち出すためのマーケティングや広告宣伝に必要な資金を計画しましょう。
    • 研究開発の投資:長期的な競争力を持つためには、研究開発に対する投資も重要です。新技術の研究や新製品開発に必要な資金を見積もりましょう。

    5-5.内装工事業

    内装工事業を始める場合、以下の記入例と気を付けるべき書き方のポイントを十分考慮して創業事業計画書を書き上げるようにしましょう。

    5-5-1.内装工事業の創業時協計画書記入例

    5-5-2.書き方のポイント

    ①取扱商品・サービス

    • サービスの質と専門性:提供する内装工事の質と専門性を強調しましょう。使用する材料、施工技術、デザインの特徴などを具体的に記述します。
    • 顧客ニーズへの対応:顧客のニーズにどのように応えるか、カスタマイズ可能なオプションや、特定のスタイルへの対応能力を明示してください。
    • アフターサービスの提供:工事完了後のアフターサービスはどのように行いますか?保証期間、メンテナンスサービス、迅速な対応を計画してください。
    • コストパフォーマンス:コストパフォーマンスの良さをアピールしましょう。予算に応じたプラン提案や、コスト削減のためのアドバイスの内容を書きましょう。
    • 施工実績の提示:過去の施工実績や顧客の声を紹介し、信頼性と経験をアピールしてください。ポートフォリオや事例研究を用いると効果的です。

    ②必要な資金

    • 立地と初期投資:出店予定地の家賃や保証金が、地域の相場と比較して妥当かどうかを検討しましょう。また、オフィスや倉庫の初期投資コストも考慮に入れてください。
    • 工具・機材の購入費用:必要な工具や機材の購入にかかる費用を見積もります。品質とコストパフォーマンスを考慮した上で、適切な機材を選定してください。
    • 車両購入またはリース費用:作業用車両の購入またはリースに必要な資金を計画します。移動の効率化と信頼性を考慮した車両選びが重要です。
    • 広告宣伝費:ブランディングや新規顧客獲得のための広告宣伝費用を見積もります。効果的なマーケティング戦略を立てましょう。
    • 保険と安全対策の費用:作業中の事故や損害をカバーするための保険や安全対策に関する費用も見積もります。

    5-6.学習塾

    学習塾を始める場合、以下の記入例と気を付けるべき書き方のポイントを十分考慮して創業事業計画書を書き上げるようにしましょう。

    5-6-1.学習塾の創業時協計画書記入例

    5-6-2.書き方のポイント

    ①取扱商品・サービス

    • 学習環境の計画:学習塾の内装は、生徒が集中して学習できる環境をどのように創造するかを考慮しましょう。静かで快適な空間設計、適切な照明、防音設備など、学習に適した環境作りが重要です。
    • 機能性と安全性:内装工事では、機能性と安全性を最優先に考えます。耐久性のある材料の選定、安全基準に準拠した施工、生徒の安全を守るための設計に注意を払ってください。
    • カスタマイズの提案:各学習塾のコンセプトやニーズに合わせたカスタマイズオプションを提案します。例えば、個別指導用のブース作り、図書スペースの設計など、特定の要望に応じた内装プランを考えましょう。
    • 最新技術の導入:教育技術の進展に合わせて、最新のIT設備や学習ツールを取り入れた内装工事を提供します。スマートボードの設置やWi-Fi環境の整備など、現代の学習スタイルに対応した施工が求められます。
    • デザインとブランディング:学習塾のブランドイメージに合ったデザインを意識します。塾のロゴやカラースキームを取り入れた内装で、塾のアイデンティティを強化しましょう。

    ②必要な資金

    • 教室の立地とコスト:教室の立地選びは、アクセスの良さや家賃の相場を考慮して決定します。保証金や初期投資コストも見積もりましょう。
    • 教材と設備の購入費用:教科書や参考書、教育用ツール、机や椅子などの教室設備の購入に必要な資金を計画します。
    • 講師の人件費:優秀な講師を確保するための人件費や採用コストを見積もります。講師の質が塾の評判を左右するため、適切な予算配分が重要です。
    • 広告宣伝費:新規生徒獲得のための広告宣伝費用を計画し、効果的なマーケティング戦略を立てましょう。
    • 安全対策と保険の費用:生徒の安全を確保するための対策と、万が一の事故に備えた保険の費用も見積もります。

    5-7.歯科診療所

    歯科診療所を始める場合、以下の記入例と気を付けるべき書き方のポイントを十分考慮して創業事業計画書を書き上げるようにしましょう。

    5-7-1.歯科診療所の創業時協計画書記入例

    5-7-2.書き方のポイント

    ①取扱商品・サービス

    • 診療サービスの範囲:提供する歯科診療の範囲を明確にしましょう。一般歯科、小児歯科、矯正歯科など、専門分野を具体的に記述します。
    • 最新設備と技術:最新の歯科設備や治療技術を導入しているかを強調します。デジタルレントゲン、レーザー治療、CAD/CAM冠製作など、先進的な治療オプションを提供してください。
    • 患者への配慮:患者の快適さと安心感をどのように確保するかを記述します。痛みの少ない治療、リラックスできる診療環境、丁寧なカウンセリングなど、患者中心のサービスを提供してください。
    • 予防歯科の重視:予防歯科に力を入れていることをアピールしましょう。定期的なクリーニング、フッ素塗布、歯科教育など、健康な口腔環境の維持に貢献します。
    • アクセスと利便性:診療所のアクセスの良さや利便性を記述します。駅近の立地、駐車場の有無、診療時間の長さなど、患者が通院しやすい環境作りが重要です。

    ②必要な資金

    • 固定費の把握:家賃、人件費、共益費、水道光熱費など、毎月確実にかかる固定費を正確に算出しましょう。新規開業時は、固定費を一般的に150~200万円程度に抑えることが推奨されます。
    • 設備投資:診療所の内外装工事や医療機器などの大型設備にかかる費用を考慮し、耐用年数に応じた借入期間を設定しましょう。例えば、内装・外装看板には15年返済、機材関係には10年返済など具体的に記載しましょう。
    • 運転資金:開業初期の広告宣伝費や人材募集費、HP製作費など、事業を行う上で必要な運転資金を7年程度の借入期間で計画しましょう。
    • 借入額と返済金額:借入額から月々の返済額を算出し、固定費に加えて総額を把握することが重要です。例えば、設備投資6000万円の場合、月々の返済額は約48万円になります。

    5-8.介護サービス

    介護サービス業を始める場合、以下の記入例と気を付けるべき書き方のポイントを十分考慮して創業事業計画書を書き上げるようにしましょう。

    5-8-1.介護サービス業の創業時協計画書記入例

    5-8-2.書き方のポイント

    ①取扱商品・サービス

    • サービスの種類と特徴:提供する介護サービスの種類(訪問介護、デイサービス、ショートステイなど)とそれぞれの特徴を明確にしましょう。
    • 質の高いケアの提供:どのようにして質の高いケアを提供するかを記述します。スタッフの専門性、研修体制、ケアプランのカスタマイズなど、サービスの質を保証する要素を強調してください。
    • 利用者のニーズへの対応:利用者一人ひとりのニーズに合わせたサービスをどのように提供するかを記述します。個別のケアプラン、生活支援、心のケアなど、利用者中心のアプローチを強調しましょう。
    • 安全と快適さの確保:介護施設やサービスの安全性と快適さをどのように確保するかを記述します。バリアフリー設計、清潔な環境、プライバシーの尊重など、利用者が安心して過ごせる環境作りが重要です。
    • 地域社会との連携:地域社会とどのように連携するかを記述します。地域のネットワークを活用したサービス、ボランティア活動、地域イベントへの参加など、コミュニティとの結びつきを強化する取り組みを紹介すると良い印象を与えられます。

    ②必要な資金

    • 開業資金の範囲:介護サービス業を開業するためには、サービスの種類によって異なりますが、一般的には約250万円〜2,000万円が必要とされています。
    • 固定費の把握:家賃、人件費、共益費、水道光熱費など、毎月確実にかかる固定費を正確に算出しましょう。
    • 設備投資:診療所の内外装工事や医療機器などの大型設備にかかる費用を考慮し、耐用年数に応じた借入期間を設定しましょう。
    • 運転資金:開業初期の広告宣伝費や人材募集費、HP製作費など、事業を行う上で必要な運転資金を計画しましょう。運転資金の目安は通常3か月〜4か月分ほどの原価や経費額までの金額を目安にして書くとよいでしょう。

    6.創業事業計画書を作成する上での忘れがちな注意点

    創業事業計画書の作成は、将来のビジネスの成功への道筋を描く重要なプロセスです。
    しかしながらその過程で、売上高の計算方法、利息の計算方法、売上原価の計算方法といった財務面の詳細が以外にも見落とされがちです。これらの要素は、事業の財政的健全性を測る上で不可欠であり、正確な予測と計画には欠かせません。本章では、これらの3つの基本的な値を求めるための計算な方法を解説していきます。

    6-1.売上高の計算方法

    売上高の計算には、業種固有の特徴を理解し、最も適切な計算手法を選定することが重要です。さらに、業界の平均値や地域の状況を加味して、多面的なアプローチで売上を見積もりましょう。このような総合的な分析により、より正確な売上予測が可能になります。

    6-1-1.設備依存型業種の場合(部品製造業、運送業など)

    計算式: 設備の生産能力×設備数

    例: 部品製造業で、旋盤2台があり、1台あたり1日500個の生産能力がある場合、加工賃が50円で月25日稼働すると、

    売上予測(1ヶ月): 50円×500個×2台×25日=1,250,000円

    6-1-2.店舗販売型業種の場合(コンビニ、無人販売所など)

    計算式: 1㎡当たりの売上高×売場面積

    例: コンビニエンスストアで、売場面積が100㎡、1㎡あたりの売上高が月間16万円の場合、

    売上予測(1ヶ月): 160,000円×100㎡=16,000,000円

    6-1-3.サービス業種の場合(飲食店営業、理容業など)

    計算式: 客単価×設備単位数(席数)×回転数

    例: 理髪店で、理髪椅子が2台あり、1台あたり1日4.5回転、客単価が3,950円で月25日稼働すると、

    売上予測(1ヶ月): 3,950円×2台×4.5回転×25日=885,000円

    6-1-4.労働集約型業種の場合(自動車販売業、化粧品販売業など)

    計算式: 従業者1人当たり売上高×従業者数

    例: 自動車小売業で、従業者が3人おり、1人あたりの売上高が月間256万円の場合、

    売上予測(1ヶ月): 2,560,000円×3人=7,680,000円

    6-2.支払利息の計算方法

    計算式: 借入金残高×金利(年利)÷12ヶ月

    借入金が複数ある場合は、それぞれの支払利息を計算して合計します。

    6-3.売上原価の計算方法

    売上原価とは、商品やサービスが売れた際に、その売上に直接支払ったコストのことです。これには、商品の仕入れコストや、製品を作るために直接かかった経費(材料費、人件費、外注費など)が含まれます。

    売上原価は通常、「売上高 × 原価率」で計算されます。原価率は、業種や商品によって異なりますが、業界の平均値を参考や自社の販売戦略などを考慮して決定します。

    例:

    ある小売業者が、Tシャツを販売した。
    このTシャツの売上高は月間100万円で、原価率が40%だった。

    売上原価=売上高×原価率

    売上原価=1,000,000円×0.40

    売上原価=400,000円

    この計算により、Tシャツの売上原価は月間400,000円となります。つまり、売上高100万円のうち、40%が商品の仕入れや製造にかかるコストであるということです。

    このように、売上原価を計算することで、利益を出すためにはどれだけの売上が必要か、また、コスト削減のためにはどの部分を見直すべきかを判断することができます。


    7.まとめ

    本記事では融資が通りやすくなる創業事業計画書の書き方の解説をしてきました。
    以下がそのまとめです。

    ● 創業事業計画書とは「事業の計画や戦略を詳細に記述された文書」

    ● 創業事業計画書を作る目的

     ○創業融資を申請するため

     ○事業の問題点や経営課題を整理するため(事業計画の可視化)

    ● 各融資申請先のテンプレートの入手方法

     ○日本政策金融公庫の融資を申請する場合のテンプレート

     ○地方自治体の融資の融資を申請する場合のテンプレート

    ● 日本政策金融公庫の創業事業計画書の書き方と9つの重要ポイント

     ○創業の動機

     ○経営者の略歴等

     ○取扱商品・サービス

     ○取引先・取引関係等

     ○従業員

     ○関連企業

     ○お借入の状況

     ○必要な資金と調達方法

     ○事業の見通し

    ● 業種別・創業事業計画書の書き方のポイント

     ○飲食業

     ○美容業

     ○中古自動車販売業

     ○婦人服・子供服小売業

     ○ソフトウェア開発業

     ○内装工事業

     ○学習塾

     ○歯科診療所

     ○介護サービス

    ● 創業事業計画書を作成する上での忘れがちな注意点

     ○売上高の計算方法

     ○利息の計算方法

     ○売上原価の計算方法

    上記でまとめたように、
    業種によって創業事業計画書の書き方のポイントが違います。
    しかし解説したポイントを分かりやすく反映させることが出来れば高確率で融資は通るでしょう。

    しかし再提出や、追加の資料作成を求められるケースも多くあります。
    その際はよりブラッシュアップされた創業事業計画書である必要があります。 最終的には専門家にしっかり相談し、事業計画の実現可能性を高め、計画書の質を向上させましょう。
    適切なアドバイスを受けながら、成功に向けた堅実な事業計画を策定することが、創業の成功への近道となります。

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