法人の設立には開業届が必要?法人設立届出書の違いを税理士が解説

「法人を設立したら、個人事業主をはじめた時と同じように開業届を提出する必要があるのだろうか…?」

個人事業主として開業届を出したご経験がある方が、法人の設立準備を行っていると、このようなお悩みを持つこともあると思います。

結論から申し上げますと、法人の設立の必要書類に、開業届という書類はありません
しかし、個人事業主の開業届にあたる書類で、法人設立届出書というものを提出する必要はあります

この記事では法人の設立に必要な書類は開業届でなく、法人設立届出書であることを解説しています。
また、法人設立届出書をスムーズに作成できるように、法人設立届出書の書き方を詳しく掲載した記事へのリンクも掲載しています。

会社設立に向けて準備を進めている方の一助となれば幸いです。

個人事業主として事業を始める時開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)
法人を設立する時法人設立届出書

1.法人の設立には、開業届は必要ない

法人の設立には、開業届は必要ありません

個人事業主として事業を始めるときは、「開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)」を、開業の日から1ヶ月以内に納税地の所轄税務署に提出する必要があります。
この開業届はあくまでも個人事業主として事業を始める時に必要な書類です。

法人の設立には、開業届は必要ありません。


2.法人の設立には、法人設立届出書が必要

法人の設立には、法人設立届出書が必要です。

法人設立届出書とは、法人設立の日以後2ヶ月以内に、納税地の所轄税務署に提出する書類です。

個人事業主の開業届と同じようなタイミングで、納税地の所轄税務署に提出するので間違えやすいのですが、開業届と法人設立届出書は別の書類です。

法人の設立に必要なのは、法人設立届出書なので、間違えないようにしましょう。


3.法人設立届出書の書き方

法人設立届出書の書き方は、【記入例付き】法人設立届出書の正しい書き方と提出先・注意点を解説で記載例を用いながら詳しく解説しております。

法人設立届出書を書く際は、こちらをご覧ください。


4.まとめ

この記事では法人の設立に必要な書類は開業届でなく、法人設立届出書であることを解説してまいりました。
また、法人設立届出書をスムーズに作成できるように、
法人設立届出書の書き方を詳しく掲載した記事へのリンクも掲載いたしました。

繰り返しにはなりますが、法人の設立に必要な書類は法人設立届出書です。
開業届は個人事業主として事業を始める時に必要な書類になります。

個人事業主として事業を始める時開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)
法人を設立する時法人設立届出書

この記事が会社設立に向けて準備を進めている方の一助となれば幸いです。

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