クラウド会計を使用しても税理士は必要?選択する基準などを解説


1.クラウド会計とは

クラウド会計とは最新のビジネストレンドで、企業が財務データをオンラインで管理するためのソフトです。
正確性・安全性・拡張性において、オンプレミス型の会計ソフトよりも優れた機能をもっているため、近年多くの事業者様が利用しています。


2.オンプレミス型の会計ソフトよりも、クラウド型の会計ソフトの方が良いのか?

クラウド型の会計ソフトの方がオススメです。
主な理由として以下の3つがあります。

2-1.リアルタイムなデータへのアクセスで業務スピードアップ

クラウド会計の大きな利点は、どこからでもリアルタイムにデータへアクセスできることです。
例えば、従業員はオフィス外であっても旅行先や自宅から必要な情報へ迅速にアクセスできるため、業務の柔軟性が向上します。これにより、意思決定が迅速に行えるようになります。

2-2.セキュリティの向上

セキュリティ面も強力で、クラウドプロバイダーは高度なセキュリティ対策を講じています。
データの暗号化、アクセス制御、定期的な脆弱性評価など、包括的なセキュリティ対策によって、不正アクセスやデータ漏洩から企業の財務データを確実に守ることができます。

2-3.事業規模に合わせてカスタマイズが可能

クラウド型の会計ソフトは必要に応じて拡張ができます。
例えば、ビジネスの成長に合わせて、新しいモジュールや会計管理者を容易に追加することが可能です。新たなビジネス拠点が増えた際も、ユーザーを追加するだけで会計の一元管理が実現できます。

以上のように、クラウド会計特有の機能によって得られる恩恵は大きいため、クラウド型の会計ソフトの方がオンプレミス型のものよりもオススメです。

※オンプレミス型の方が良いという場合もある

オンプレミス型の方が良いという場合もあります。

例えば、オンプレミス型のソフトはランニングコストが低いという特徴があります。
クラウド型のほとんどが月額制であるのに対し、オンプレミス型は買い切りの場合がほとんどです。
そのため、長期間同一のソフトを利用し続ける場合は、オンプレミス型の方が安くなります。

他にも、ネットワークの依存性が低いという利点があります。
外部ネットワークへの接続が制限される場合や、インターネット環境が不安定な場所での作業が必要な場合にはありがたい利点です。
インターネット接続が必須のクラウド型とは対照的に、オンプレミス型はインターネットへの接続が不要であるため、前述したような特定の環境で作業する方にはオンプレミス型がオススメです。


3.クラウド会計を使っても税理士は必要?

税務リスク対策をするためにも税理士は必要です。

3-1.正しく節税をするため

正しく節税をしたい方は、顧問税理士と契約するのがオススメです。
なぜなら、自分では気がつけないような税金対策がたくさんあるからです。

インターネットで何でも調べることのできる世の中ですが、自分の状況に100%マッチした事例を見つけるのは困難です。また、自分の気付いていないところで、節税の条件を満たしている場合もあります。実際、数十万円税額が変わるケースも少なくないため、専門家の意見は重要です。

そのためノウハウのある税理士法人に、経理を外注することをオススメします。

3-2.税法的なリスクの回避

税法的なリスクの回避をするためにも、税理士は必要です。

最新の税法や規制は頻繁に変化するため、ビジネスオーナーがこれに対応するのは容易ではありません。
しかし、税理士は法令順守としての役割が大きいため、税法的トラブルを未然に防ぐことができます。例えば、経費として計上していたものが否認されてしまい、追徴課税が発生することがあります。額が大きいものほど調査対象になるため、否認された場合は追加の納税額が大きくなる場合があります。

本業が忙しくて法律の勉強をする時間が無い方は、顧問税理士と契約するのがオススメです。

3-3.適切な届け出を期限内に提出するため

適切な届け出を期限内に提出するためにも、税理士は必要です。

会社が提出するべき資料は多岐にわたります。その期限や効果、提出先は様々で、その全てを把握することは難しいです。
例えば、設立後1ヶ月以内に必要な届け出や、事前に提出が必要な届け出、一度提出したら2年間縛られてしまうもの、県と市の両方に提出が必要なもの等があります。
これらの届け出1つひとつに対して、記載内容の正否の確認や提出の判断をするのは大きな手間です。

提出忘れや誤提出のリスクを回避し、適切な届け出を期限内に提出するためにも、税理士は必要です。


4.使用する会計ソフトによって顧問料は変わるのか?

税理士法人が指定する会計ソフト以外を希望する場合は、顧問料が増額する可能性があります。

ある程度の規模がある税理士法人では、指定する会計ソフトと連携できるサービスを提供する会社と連携し、コストダウンを実現しています。そのため、指定したソフトをご利用いただけない場合、サービスの質を維持するためのコストがかかってしまいます。

こうした理由から、会計ソフトによって顧問料が変わる可能性があるのです。


5.会計ソフトの移行は難しい?

会計ソフトの移行は比較的簡単です。

クラウド型でもオンプレミス型でも、今日の会計ソフトは操作が簡単で、ユーザーは直感的にソフトウェアを操作することができます。また、ほとんどの会計ソフトは既存のデータをエクスポートして新しいシステムにインポートする機能が備わっているため、データの移行もスムーズです。

顧問税理士がいる場合は、ソフトの移行をお任せできることもあるので、移行のハードルは低いと言えます。


6.税理士を選ぶ際の基準は?チェック項目も合わせてご紹介!

税理士を選ぶ際は、以下の基準を参考にするのがオススメです。

6-1.クラウド会計に関する基準① データの扱いに慣れているか

クラウド会計に対応した税理士を選ぶ際は、データの扱いに慣れている担当者がオススメです。

1つ目の理由は、会計資料のやり取りがスムーズになるからです。
例えば、紙、JPEG、HEIC、PDF、CSV、スプレッドシート等、様々な形の資料があるかと思いますが、形式を指定されると変換の手間がかかってしまいます。
データの扱いに慣れた税理士は、こうした変換の手間を一手に請け負ってくれます。

2つ目の理由は、経営の方針を定めやすくなるからです。
会計のデータを見れば、売上や経費などは一目で知ることができます。しかし、損益分岐点や削減するべき経費、キャッシュフローの改善に必要な対策、融資や借入をするべきかどうかなどを知るためには、一定の分析力が必要です。データの扱いに慣れた税理士であれば、会計データの加工によって詳しい分析を行うことができます。

上記のようなメリットを考慮すると、データの扱いに慣れた顧問税理士をオススメします。

○データの扱いに慣れているかのチェック項目

  • 資料の形式を指定しない
  • 会計データの反映が早い(大体1~2週間が一般的)
  • 会計データを分析してくれる

6-2.クラウド会計に関する基準② クラウド会計の使用経験が豊富か

クラウド会計に対応した税理士を選ぶ際は、クラウド会計の使用経験が豊富な税理士を選ぶことがオススメです。

経験豊富な税理士は、クラウド会計ソフトウェアを最適に活用する方法を知っています。例えば、銀行口座を連携してしまえば、通帳のデータを税理士に送る手間が省けます。また、自動仕訳ルールを適切に設定してくれる税理士だった場合は、顧問契約が切れた後でもある程度は半自動で記帳作業が可能になります。

契約中の手間を省くだけでなく、契約終了後に関してもケアしたい場合は、クラウド会計の経験が豊富な税理士をオススメします。

○クラウド会計の経験が豊富かどうかのチェック項目

  • データの連携を丁寧に案内してくれる
  • 自動仕訳ルールを適切に設定してくれる
  • 付属の給与計算ソフトや年末調整ソフトにも詳しい

6-3.その他一般的な基準

顧問税理士を選ぶ際は、会計ソフトにこだわらず、サービス内容や担当者との相性で決めることをオススメします。

会計ソフトは物によって操作方法が異なるため、移行したくないと感じる方も多いようです。
しかし、顧問税理士と契約した場合は、ほとんど会計ソフトの操作が不要となるため、会計ソフトの種類にこだわる必要はないかと思われます。

一方で、サービス内容や担当者との相性は非常に重要です。
サービス内容はもちろん、会話しやすい担当者であったり、よく意向を汲み取ってくれる担当者であった方が、節税の幅は広がります。自分では節税にならないと思っていたことでも、節税になる場合があります。こうした細かい部分での節税も重要になるため、サービス内容や担当者にはこだわる方が良いでしょう。

上記のような理由から、顧問税理士はサービス内容と担当者との相性を重視して決めるのがオススメです。

○一般的にチェックするべき項目

  • 人として相性が良い
  • レスポンスが早い
  • 説明がわかりやすい
  • 経験が豊富


7.クラウド会計対応の事務所は辻・本郷 税理士法人がおすすめ!

辻・本郷 税理士法人であれば、クラウド会計に精通した担当者を見つけることができます。
ここでは、辻・本郷 税理士法人に経理を依頼するメリットを3つ紹介します。

7-1.豊富なノウハウがあるため、安心して経理を任せられる

1つめは、豊富なノウハウがあるため、安心して経理を任せられる点です。

辻・本郷 税理士法人は、日本最大規模の税理士法人です。そのため、多くの経験から導かれた、最適なアドバイスをすることが可能です。
また「経営革新等認定支援機関」の資格も持っているため、経営の相談をすることもできます。

税務・会計にとどまらない、包括的なサポートを受けたい方には辻・本郷 税理士法人がオススメです。

7-2.クラウド会計を常用しているため、知りたい会計情報を素早く取得できる

2つめは、知りたい会計情報を素早く取得できる点です。

辻・本郷 税理士法人は、クラウド会計ソフトに精通したプロフェッショナルが揃う税理士法人です。そのため、クラウド会計のリアルタイム性を最大限活かし、必要な情報を迅速に提供することができます。

「売上が知りたい」「税額が知りたい」「会議用の資料が欲しい」といった要望に素早く対応できる担当者をお探しの方には、辻・本郷 税理士法人をオススメします。

7-3.LINEで気軽に相談できるため、急な質問にも対応可能

3つめは、LINEで気軽に相談できるため、急な質問にも対応可能な点です。
辻・本郷 税理士法人は、メールや直接での打ち合わせにこだわらず、「LINEで」「電話で」「30分だけウェブで」といった柔軟な質問対応が可能です。

たとえお悩みの内容がアバウトでも、担当者が丁寧に対応致します。

また、時間や場所を問わないリモート顧問制度もあるため、お近くに辻・本郷 税理士法人の事務所が無い場合でも、サービスを受けることができます。

フランクに質問できる顧問税理士をお探しの方には、辻・本郷 税理士法人がオススメです。


8.まとめ

本記事では、クラウド会計に焦点を当てた上で、その特徴や利点、税理士の必要性について解説しました。下図に、要点をまとめました。

私がこれまで担当させていただいたお客様の中にも、クラウド会計を初めて使ったという方がたくさんいらっしゃいました。
そして多くの方から、「こんなに便利だとは思わなかった」「データ分析が素早く行えて助かった」という声を頂いております。

クラウド会計を活用したサービスによって会計の効率性を追求したい方や、適格な経営判断をしたい方は、辻・本郷 税理士法人にぜひお問い合わせください。

業界で多くの顧問先を支援している辻・本郷税理士法人
あなたの会社設立をリーズナブルかつ、最適な内容でご案内いたします。
業界で多くの顧問先を支援している辻・本郷税理士法人
あなたの会社設立をリーズナブルかつ、最適な内容でご案内いたします。