主婦の起業のメリット・デメリットとは?お勧めジャンルも徹底解説!

「主婦の起業ってみんなどうやってやってるの?」

「夫が働いているのに主婦って起業できるの?」

「私に向いている業種ってなんだろう?」

というような疑問点を
あなたはまさに抱いているのではないでしょうか。

結論から申しますと、今の時代主婦でも簡単に
起業することが出来、収入を増やすことが可能です。

なぜならインターネットやSNSの普及してきたことや、
各種補助金制度が充実し、主婦起業の後押しする
環境が整っているからです。

しかし収入が増えるということは実は良いことばかりではありません。

例えば起業して収入が増加すると、
それに伴って納める税金も多くなります。
加えて提出しなければいけない書類も格段に増えます。

そこで今回は、

  • 主婦の企業のメリット、デメリット
  • 主婦が起業する際に注意が必要な4点
  • 主婦におすすめの起業ジャンル

などについて詳しく掘り下げて解説していきます。 以下のポイントを守って起業すると
失敗を恐れずにあなたの夢の実現に向かって
一歩を踏み出すことが出来るので是非参考にしてみてください。


1.主婦の起業のメリットとデメリット

主婦の起業にはメリットだけではなく、忘れがちなデメリットも存在します。
近年、主婦の間で起業への関心が高まっています。家庭を守りながら、自らのビジネスを立ち上げることで、新たなキャリアを築きたいと考える女性が増えています。主婦の起業は、自分のアイデアやスキルを活かし、経済的な自立を目指す素晴らしい手段ですが、それには多くの挑戦や困難も伴います。この章では、主婦が起業することのメリットとデメリットについて解説します。

1-1.メリット

主婦の起業における代表的なメリットについては以下の5つが挙げられます。

1-1-1.収入が増加する

主婦が起業すると、自分のビジネスからの収入によって家計に大きく貢献することができます。特に、自宅でビジネスを行うことで、開業資金や運営コストを抑えることが可能です。また、自分の努力次第で収入を増やすことができるため、経済的な自由を実現するチャンスがあります。

1-1-2.時間と場所の自由度が高くなる

起業することで、勤務時間や場所を自分で決定できるようになります。これは、子育てや家事といった家庭の責任と仕事を両立させる上で大きな利点となり得ます。例えば、子供の学校行事に合わせて仕事のスケジュールを調整したり、在宅作業によって時間を有効に使ったりすることができます。

1-1-3.ブランクに左右されない

職歴にブランクがある主婦でも、起業によって新しいスタートを切ることができます。これまでの経験やスキルを生かして、新しいビジネスを展開することが可能です。また、起業は常に学びの場でもあり、新しい知識や技術を身につける機会にもなります。

1-1-4.自分のやりたいことに挑戦できる

自分のやりたいことに挑戦できる環境は、仕事に対するモチベーションを高め続けることに繋がります。起業を通して、自分のアイデアや夢を実現することができるからです。例えば、趣味を活かしたビジネスや、社会貢献を目指す事業など、自分だけのオリジナルなビジネスを創出することができます。

1-1-5.新たな人脈の構築できる

起業することで、異なる業界の人々との出会いを生み出すことが出来ます。これらの新しい人脈は、ビジネスのチャンスを広げるだけでなく、相互支援のネットワークを築くことにも繋がります。例えば、ビジネス関連のイベントやセミナーに参加することで、同じ志を持つ仲間やメンターを見つけることができます。

1-2.デメリット

主婦の起業における代表的なデメリットについては以下の4つが挙げられます。

1-2-1.家庭との両立が難しい

起業は時間とエネルギーを要するため、家庭生活とのバランスを取ることが難しくなり、両立が行き届かなくことが多いです。特にビジネスの立ち上げ期には、長時間の作業や労働が必要になることが多く、家族と過ごす時間が減少する可能性があります。

1-2-2.失敗するリスクの存在する

主婦の起業に限らずですが、どんなビジネスを始めるにも失敗のリスクが伴います。市場の変動、競合の出現、経営判断の誤りなど、予期せぬ要因によってビジネスがうまくいかないこともあります。これにより、投資した時間や資金を失うリスクがあります。

1-2-3.収入が安定しない可能性がある

起業初期は収入が不安定になることが一般的です。安定的な顧客基盤が確立されるまでは、売上が安定しないため、経済的な不安を感じ、ストレスになることがあります。また、事業が軌道に乗るまでには時間がかかることも考慮して起業に臨む必要があります。

1-2-4.専門知識を日々学び続ける必要性がある

起業家は、業界の最新動向や技術、マーケティング戦略など、幅広い知識を常に更新し続ける必要があります。学ぶ意欲がある人にとっては苦になることは無いですが、時間と労力を要するため、負担に感じることもあります。


2.主婦の起業ジャンル選びのポイントとお勧めジャンル8選

主婦であるあなたが自らのビジネスを立ち上げることは、
家庭生活に新たな活力をもたらし、自己実現の道を開く素晴らしい機会です。
起業は、あなたの才能や情熱を活かし、柔軟な働き方を実現するための手段となり得ます。
この章では、主婦が起業する時のジャンル選びのポイントや、おすすめの起業ジャンルをご紹介します。
それぞれのジャンルが持つ特徴、向いている人のタイプ、そして実際にビジネスを始める際のメリットとデメリットについて解説していきますのでぜひ参考にしてください。

2-1.主婦の起業ジャンル選び方4つポイント

どの起業ジャンルがおすすめかは、個々の主婦の方のスキル、経験、興味、そしてライフスタイルによって異なります。以下のポイントを考慮して選択するとあなたにぴったりの企業ジャンルが見つかるでしょう。

2-1-1.スキルと経験

これまでに培ってきたスキルや経験は、起業する際の大きな資産です。例えば、料理が得意なら飲食業、編み物が得意なら手作り商品の販売など、自分の強みを活かせる分野を選ぶことが成功の鍵となります。

2-1-2.興味と情熱

起業は長期にわたる努力が必要です。そのため、自分が本当に興味を持ち、情熱を注げることが大切です。情熱があれば、困難に直面しても乗り越える力が生まれます。

2-1-3.市場の需要

市場調査を行い、自分のビジネスアイデアが市場に受け入れられるかを確認することが重要です。需要があるサービスや商品を提供することで、安定した収入を得ることができます。

2-1-4.ライフスタイルの適合性

起業は生活に大きな影響を与えます。家庭生活とのバランスを考え、自分のライフスタイルに合ったビジネスモデルを選ぶことが、長期的な成功に繋がります。

2-2.主婦の起業のおすすめジャンル8選

以下に主婦のおすすめ起業ジャンルを8つまとめました。
上記で説明した4つのポイントをしっかりイメージすることが出来、即実践できそうなものを選ぶとよいでしょう。

2-2-1.家事代行サービス

家事代行サービスは、忙しい現代人のニーズに応えるサービスで、掃除や洗濯、料理などの家事を代わりに行います。特に共働きの家庭や高齢者の家庭では、このようなサービスの需要が高まっています。主婦の方々が日々の家事で培ったスキルを活かせる上、フレキシブルな働き方が可能で、顧客との信頼関係を築くことが重要です。

2-2-2.子育て支援サービス

子育て支援サービスは、託児所の運営や子育て相談、親子向けイベントの企画など、子育て中の家庭をサポートするサービスです。主婦の方々が持つ育児経験を活かし、同じように子育てに奮闘する親たちに寄り添うことができます。地域社会に貢献すると同時に、信頼と実績を築くことができるでしょう。

2-2-3.Webライティング

Webライティングは、インターネット上でのコンテンツ作成を指します。これにはブログ記事、ウェブサイトのコンテンツ、商品説明文などが含まれます。文章を書くことが得意な方には特に適しており、SEO(検索エンジン最適化)の知識を身につけることで、より多くの読者にリーチすることが可能です。自宅での作業が基本であり、時間を自由に管理できるため、家事や育児との両立がしやすい職種です。

2-2-4.ハンドメイド販売

ハンドメイド販売は、手作りのアクセサリーや雑貨、衣服などをオンラインで販売することです。minneなどのプラットフォームを利用することで、世界中の顧客にアクセスできます。個性的なデザインや高品質な作品は、消費者から高い評価を受ける可能性があり、創造性を活かしたビジネスを展開できます。

2-2-5.料理教室の開催

料理教室の開催は、自宅やレンタルスペースで行うことができるほか、オンラインでのクラス提供も可能です。健康志向の高まりや自炊の流行により、料理スキルを学びたいという人は多く、特に地域に根ざした教室や特定の料理に特化した教室は人気があります。料理の腕前だけでなく、教える技術も必要とされます。

2-2-6.プログラミング教育

プログラミング教育は、子供たちにコンピュータの基本的な操作やプログラミングの基礎を教えることです。STEM教育(科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の頭文字を取ったもの)の推進により、プログラミングスキルは今後ますます重要になってきます。オンラインでの教育プラットフォームを利用することで、自宅にいながら全国の子供たちに教えることが可能です。

2-2-7.アフィリエイト

アフィリエイトは、自身のブログやSNSを通じて特定の商品やサービスを紹介し、それが購入につながった場合に報酬を得る仕組みです。特に影響力のあるブログやフォロワー数の多いSNSアカウントを持っている場合、収益化のチャンスが広がります。商品の選定やコンテンツの作成には一定のセンスが求められますが、マーケティングスキルを磨くことで成功の可能性が高まります。

2-2-8.オンラインショップ運営

オンラインショップの運営は、特定の商品やサービスをインターネットを通じて販売することです。ターゲットとする市場を見極め、マーケティング戦略を立てることが重要です。SNSやブログを活用してプロモーションを行い、顧客とのコミュニケーションを大切にすることで、長期的な顧客関係を築くことができます。


3.主婦の起業の手順

主婦が起業するための必須手順7ステップを順に解説します。

3-1.家族間の話し合い・同意

主婦の起業においてまず最初に家族間の話し合いと同意を得ておくことは必須事項です。起業は個人の決断だけでなく、家族全体に影響を与える大きな一歩となります。家族とのオープンなコミュニケーションを通じて、ビジネスアイデアを共有し、理解とサポートを得ることが重要です。家族の同意は、起業の道のりにおける精神的な支えとなります。

3-2.ビジネスプランの作成

市場のニーズを分析し、目標顧客を特定した上で、ビジネスの目的、目標、戦略を詳細に記述したビジネスプランを作成しましょう。成功するビジネスは、明確なビジョンと計画から始まります。ビジネスプランの作成にはその他、販売戦略や収益予測も含まれます。

3-3.資金計画

主婦の起業に限らず、起業には資金が不可欠であり、慎重な資金計画が必要です。自己資金の範囲を把握し、必要に応じて融資や補助金の申請を検討しましょう。そして資金の流れを管理するための予算計画を立て、財務の健全性を保てるかを意識して作成しましょう。

3-4.法的手続きとオフィス・店舗の準備

  1. 法的手続きをして開業の要件を満たすことは、ビジネスを開始する上で不可欠です。例えば、事業登録、必要な許可やライセンスの取得、税務登録など、ビジネスを正式に開始する前に忘れずに必要な手続きを行いましょう。
    また、ビジネスの種類に応じて、オフィスや店舗の準備をします。在宅ビジネスの場合は、効率的な作業スペースを整えることが重要です。物理的な店舗の場合は、立地や内装にも注意を払いましょう。

以下は起業する際に伴う代表的な手続きです。

事業形態の選択:
個人事業主、合同会社、株式会社など、どのような形態で事業を行うかを決定します。

商号の決定:
事業を行うための名称(商号)を決定します。

登記:
商号、事業の内容、本店の所在地などを登記します。これには、設立登記(会社の場合)や商業登記(個人事業主の場合)が含まれます。

許可・免許の取得:
特定の業種では、事業を開始する前に必要な許可や免許を取得する必要があります。

税務署への届出:
開業届を提出し、必要に応じて消費税の課税事業者としての登録を行います。

労働保険の加入:
従業員を雇用する場合、労働保険(労働者災害補償保険と雇用保険)に加入する必要があります。

社会保険の手続き:
従業員を雇用する場合、健康保険と厚生年金保険に加入する必要があります。

3-5.ブランディングやマーケティングを活用した宣伝・認知力向上

起業したばかりのあなたのサービスは認知されていないので、ブランディングとマーケティングによって商品やサービスを知ってもらう必要があります。強力なブランドイメージを構築し、ターゲット市場に向けたマーケティング計画を立てことが重要です。ウェブサイトの構築、SNSでのプロモーション、広告キャンペーンなどを通じて、ブランドの認知度を高めましょう。

3-6.営業開始

すべての準備が整ったら、営業を開始します。初期の顧客からのフィードバックを収集し、サービスの質を向上させることを心がけましょう。また、顧客との良好な関係を築くことで、長期的な成功につながります。


4.主婦の起業を成功させるポイントとその実例

家庭を持つ女性の視点を活かして起業し、大きな成功を収めるためには秘訣やコツが存在します。こちらの章では主婦の起業を実現に導くポイントと、実際に成功を収めた5人の女性起業家をご紹介します。彼女たちは、女性や主婦だからこそ気がつける独特の視点をビジネスに取り入れ、それが大きな成長につながりました。ぜひ、これらの事例を参考にしてみてください。

4-1.問題解決への飽くなき探求心

成功した主婦起業家は、日常生活で直面する問題をビジネスチャンスと捉え、それを解決するの飽くなき探求心でサービスや商品を提供しています。例えば、和田美香さん(HOLUDONA株式会社)は、子どもが雨でずぶ濡れになって帰宅した経験から、ランドセルの上から着られる雨具収納ポーチ「かっぱっぱポーチ」を開発しました。このアイデアは発明展で優良賞を受賞し、メディアの注目を集めるまでになりました。しかし、商品開発には一年半を費やし、大人用の需要に応えるために200人を超えるママたちにアンケートを取るなど、多くの努力と時間を要し事業を拡大していきました。

4-2.アイデアの実現

考えたアイデアを目に見える形で具体化し、それを市場に投入することは成功への重要なステップです。青木水理さんは、赤ちゃんの寝顔をアートとして表現する「おひるねアート」を考案し、日本おひるねアート協会を設立しました。おひるねアートを通じて多くのママと赤ちゃんに笑顔を届けることを使命としています。彼女はおひるねアートを趣味で始め、ブログがママたちから支持を受け、写真集を出版するなどの成功を収め、それがフォトスタジオ開設へと繋がっていきました。

4-3.持続可能なビジネスモデルの構築

一過性の事業で終わってしまうのではなく、中長期を見据えたビジネスモデルを構築すること大切です。荻野みどりさん(株式会社ブラウンシュガーファースト)は、ココナッツオイルブームの立役者として知られていますが、ブームが去った後も生き残るビジネスを築くために、サステナブルなビジネスモデルを追求しました。彼女は自身の子どもに食べさせたいものを作るという想いから始めた小さなお菓子屋さんが、数年で年商7億円の会社に成長させるまで多くの困難を乗り越えました。

4-4.独自性と差別化

他とは異なる独自の価値提案を持つことで、市場での競争力を高めることができます。岡田由佳さん(株式会社アレルギーヘルスケア)は、食物アレルギー対応の食品を提供する「もぐもぐ共和国」を立ち上げ、特定のニーズに応えることで成功を収めました。強いアレルギーを持つ長男の子育て経験を生かし、アレルギー用食品やアトピー性皮膚炎対策用品を通販サイト「もぐもぐ共和国」にて販売しました。彼女は全国で「女性の起業」をテーマに講演を行い、心理カウンセラーとしても活動しています。

4-5.綿密な事業計画の策定

成功した主婦起業家は、市場調査を徹底して行い、ターゲット顧客を特定し、ビジネスモデルを構築しています。例えば、和田幸子さん(株式会社タスカ)は、共働き家庭における家事の担い手不足の問題を解決するために家事シェアサービス「タスカジ」を立ち上げました。彼女自身が家事が苦手であることから、家事代行サービスを探していた経験があり、日本に家事代行サービスの会社が少ないことに気づき、タスカジの立ち上げを決めました。和田さんは、家事代行サービスを気軽に使える世の中を目指し現在も尚活躍していますが、過去には事業の失敗の経験をするなど多くの困難を乗り越えてきました。

4-6.低予算でのスタート(スモールスタート)

低予算での起業、いわゆるスモールスタートは、リスクを最小限に抑えつつ事業を開始する方法です。スモールビジネスは、少ない資金で始められるため、失敗しても大きな借金を抱えるリスクが少なく、自由な働き方が見込めます。例えばにライターやアフィリエイターなどは10万円以下の低予算で始めることができます。また、インターネットやSNSの普及により、情報が個人にも届きやすくなっています。そのため、クラウドソーシングやクラウドファンディングなどのツールを利用して、少ない予算で広告を打つことが重要です。

4-7.補助金や助成金制度の活用

女性起業家向けの助成金や補助金は、新しい事業を始める際の貴重な資金源となります。例えば、東京都の「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」や「新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)」など、女性起業家に特化した支援が存在します。これらの制度は、資金調達の負担を軽減し、事業の発展に生かすことができる手段なので是非活用しましょう。

名称運営元条件助成金限度額
新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)日本政策金融公庫新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方のうち、女性または35歳未満か55歳以上の方7,200万円(うち運転資金4,800万円)
若手・女性リーダー応援プログラム助成事業公益財団法人東京都中小企業振興公社「女性」もしくは「年度末時点で39歳以下の男性」・都内商店街で実店舗を持っていない開業予定の創業予定者もしくは個人事業主400万円
+1年目:15 万円/月
2年目:12 万円/月
3年目:10 万円/月
地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)独立行政法人
中小企業基盤整備機構
中小企業者・創業者地域によって異なる
女性起業家コミュニティ 起業プロジェクト一般社団法人
日本起業アイディア実現プロジェクト
18歳以上で、新しく起業を目指している女性、または既に起業をしていて新しいアイディアで事業を拡大しようとしている女性選考の結果、最大5名に「グランプリ」として支援金各200万円を無償で支給

その他の補助金、助成金の種類や申請方法はこちらから
会社設立でお得な助成金・補助金一覧|申請方法付き


5.主婦の起業にあたって特に注意が必要な4項目

主婦が起業するにあたって注意が必要なポイントとして以下の4つが挙げられます。

5-1.「個人事業主」あるいは「法人」を選択する

起業の形態を選ぶ際には、個人事業主として活動するか、法人として会社を設立するかを慎重に選ぶ必要があります。なぜなら、この選択によって払う税金の額、開業にかかる時間や費用、税務処理の複雑さが変わってくるからです。初めての起業を目指す場合、おすすめはやはり簡単な手続きで済む個人事業主です。開業届けを出すだけで簡単に始めることができます。しかし、個人事業主は、ビジネスに関連するすべての責任を個人が負うことになります。これに対して、法人設立は、会社が法的な主体となるため、個人の責任は限定されますが、設立には手続きや費用がかかります。

その他個人事業主と法人の違い、メリット・デメリットの詳しい情報はこちらから
⇒【徹底比較】個人事業主と法人の違い12個!法人化で得する条件とは

5-2.税金控除のメリットがなくなる(配偶者控除)

引用元:「国税庁公式サイト 家族と税」

扶養控除を受けている場合、起業による収入増加があると、その控除を受けられなくなる可能性があります。具体的には、所得税上の配偶者控除を受けるためには、年間所得が48万円以下である必要があります(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)。しかしこの基準の超えても、年間所得130万円以下であれば、配偶者特別控除の対象となる可能性があります。

また、社会保険上の扶養にも注意が必要です。社会保険上の扶養の要件を満たすには、向こう1年間の年収が130万円(月収108,333円)以下である必要があります。 以上により、家族全体の税負担が増えることが考えられます。収入の増加によって税負担が増加し、世帯収入が下がることになってしまっては本末転倒です。したがって、起業による収入が扶養控除の喪失による税金の増加を補うことが出来るのか否か、事前に計算しておくことが大切です。

5-3.税務処理関連が複雑になる

起業すると、税務処理がより複雑になります。消費税の納税義務、所得税の申告、青色申告の選択など、多くの選択肢があり、個人事業主、法人によっても収めなければいけない税金が異なります。税金が異なると納税手順も変わってきます。税務処理は年によって変更されることがあるため、最新の情報を確認することが大切です。適切な税務処理を行うためには、税理士などの専門家に相談することが推奨されます。

個人事業主の場合

  • 所得税: 事業所得から必要経費を差し引いた課税所得に基づいて計算されます。確定申告は毎年2月16日から3月15日までに行います。
  • 個人住民税: 前年の課税所得に基づいて納付します。納付は年4回です。
  • 個人事業税: 収入金額から必要経費と事業主控除を差し引いた金額に税率をかけて計算されます。納付は年2回です。
  • 消費税: 事業者としての消費税は、顧客から預かった消費税から支払った消費税を差し引いて計算します。納付期間は翌年3月31日までです。

法人の場合

  • 法人税: 会社の利益から申告調整を行い、法人税法上の所得金額に法人税率を乗じて計算します
  • 法人住民税: 法人税割と均等割から構成され、法人税の額に住民税の税率を乗じて計算されます
  • 法人事業税: 法人の所得に対して課税される地方税です。資本金1億円以下の中小法人は所得割が、資本金1億円超の法人は所得割に加えて付加価値割が課せられます。
  • 消費税: 課税売上高が1,000万円を超えた法人は納付義務があり、決算月から2ヶ月以内に納付します。
  • 固定資産税: 土地や建物などの固定資産にかかる税金で、納付は年4回です。
  • 源泉所得税: 役員報酬や従業員の給与・賞与から所得税の源泉徴収を行い、本人に代わって国に納めます。

5-4.家族の理解と協力を得る

起業は個人だけでなく、家族にも影響を及ぼします。家庭とビジネスの両立を図るためには、家族の理解と協力が不可欠です。家族とのコミュニケーションを密にし、ビジネス計画を共有することで、家族全体からの理解とサポートを得ることが重要です。


6.起業に際してお悩みの方は辻・本郷 税理士法人にご相談ください

起業に際してお悩みの方は、ぜひ辻・本郷 税理士法人にご相談ください。

    私たち、辻・本郷 税理士法人であれば以下のような特徴から、
    あなたのお悩みに広く深く対応することが可能です。

    6-1.家事や子育てで忙しくても、土日祝日・夜遅い時間でも相談できる

    土日祝日、または夜遅い時間でも相談に対応しています。

      現在、起業を考えている主婦の方の中には、平日や日中は家事や育児で忙しいという方も多いでしょう。そんなあなたでも、辻・本郷 税理士法人では、週末や祝日、夜間でも無料で相談を受け付けています。

      そして、資金計画だけでなく、その他の面での相談やサポートも、私たちが全面的に対応します。社会保険労務士や弁護士など、他の専門家とも連携して手厚くサポート致します。 起業後の事業運営はもちろん、起業前の準備段階でも、時間を気にすることなく、一元的にご相談いただける体制を整えています。主婦の皆さんの起業を全力で応援させていただきます。

      6-2.法人だけでなく、個人事業主、そして様々な起業ジャンルに対応できる

      法人だけでなく、個人事業主、加えて様々な起業ジャンルに対応可能です。

        辻・本郷 税理士法人では、これまで様々なジャンルや業種の方々をサポートしてきました。

        ビジネスの設立手順や注意点は、業界や業種によって異なります。例えば、飲食業を始める場合、少なくとも食品営業許可申請や火を使用する設備等の設置届が必要です。
        また、お店の面積によって、資格の種類が変わってくることもあります。

        これらのことを知らずにビジネスを始めると、手続きでつまずき、最悪の場合、ビジネスを開始できない可能性もあります。 しかし、辻・本郷 税理士法人であれば、あなたが始めたい起業ジャンルに合わせて最適なサポートを提供し、ビジネスの開始・運営をスムーズに進めることができます。主婦の皆さんのビジネス成功を全力でサポートします。


        7.まとめ

        本記事では「主婦の起業」における知っておくべき必須情報を解説しました。

        最後に改めて主婦が起業する際に大事なポイントをまとめます。

        主婦の起業のメリットとデメリット:

        メリット

        • 収入が増加する
        • 時間と場所の自由度が高くなる
        • ブランクに左右されない
        • 自分のやりたいことに挑戦できる
        • 新たな人脈の構築できる

        デメリット

        • 家庭との両立が難しい
        • 失敗するリスクの存在する
        • 収入が安定しない可能性がある
        • 専門知識を日々学び続ける必要性がある

        主婦の起業ジャンル選びのポイントとお勧めジャンル8選

        主婦の起業ジャンル選び方4つポイント

        • スキルと経験
        • 興味と情熱
        • 市場の需要
        • ライフスタイルの適合性

        主婦の起業のおすすめジャンル8選

        • 家事代行サービス
        • 子育て支援サービス
        • Webライティング
        • ハンドメイド販
        • 料理教室の開催
        • プログラミング
        • 教育アフィリエイト
        • オンラインショップ運営

        主婦の起業の手順

        • 家族間の話し合い・同意
        • ビジネスプランの作成
        • 資金計画
        • 法的手続きとオフィス・店舗の準備
        • ブランディングやマーケティングを活用し綿密な事業計画の策定た宣伝・認知力向上
        • 営業開始

        主婦の起業を成功させるポイントとその実例

        • 問題解決への飽くなき探求心
        • アイデアの実現
        • 持続可能なビジネスモデルの構築
        • 独自性と差別化
        • 綿密な事業計画の策定

        その他主婦の起業を成功させるために意識したいポイントと支援制度

        • 低予算でのスタート(スモールスタート)
        • 補助金や助成金制度の活用

        主婦の起業にあたって特に注意が必要な4項目

        • 「個人事業主」あるいは「法人」を選択する
        • 税金控除のメリットがなくなる(配偶者控除)
        • 税務処理関連が複雑になる
        • 家族の理解と協力を得る

        さらにスムーズな起業を目指すためには、ひとりで行うよりも専門家のサポートを受けることが重要だということも解説させていただきました。全国90拠点で顧問先17,000件を持つ辻・本郷 税理士法人は、専門分野に特化したスタッフが、法人設立代行から税務相談まで親身に対応いたします。ぜひあなたの素敵な夢をかなえるために辻・本郷 税理士法人をご検討ください。

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